九州テレコム振興センター（ＫＩＡI)

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	社団法人九州テレコム振興センター（ＫＩＡＩ）
	会長　江端　正直　　（国立大学法人　熊本大学　名誉教授）

　情報通信技術（ＩＣＴ）は，あらゆる社会経済活動の基盤となっており，社会経済のグローバル化，多様化に伴う様々な課題解決に際し，時間と距離の制約を超えるＩＣＴは，ますます重要な役割を担っていくこととなります．
　国のIT戦略本部では，「国民本位の電子行政の実現」「地域の絆の再生」「新市場の創出と国際展開」を柱とした新たな情報通信技術戦略が発表されました．これに伴う短期・中期・長期における工程表も示され，今後，当該分野に関する様々な施策が協力に推進されていくことと思われます．
　また，地域に目を向けた場合，インフラ整備が一定に浸透した現在，ＩＣＴの利活用推進に関する検討が今後一層必要になってくると思われます．そのためには，単に情報通信システムの開発・普及展開といった点に限らず，デジタルデバイドの解消，リテラシーの向上等，地域としてＩＣＴを支える人材，体制をいかに構築していくか，といった取り組みも大切です．さらに，昨今の広域行政の動きにも呼応するとともに，ＩＣＴが有するメリットを最大限に活かす観点からも，従来以上に「広域性」といった視点からの施策も求められてくると考えられます．
　九州テレコム振興センターでは，こういった国や地域での動きとも連携し，今後とも九州地域における高度情報化促進に向け「調査研究」「人材育成」「普及啓発」といった活動を柱とした地域情報化関連事業を積極的に推進していきます．そういった中，地域，組織の垣根を超え，ＩＣＴ分野に関する様々な広域連携事業を実施してきた産学官連携の協議会組織である「九州情報通信連携推進協議会（ＫＩＡI）」との組織統合が平成22年度より実現できました．この組織統合により，本センターは，「（社）九州テレコム振興センター（ＫＩＡI）」（英語名称：Ｋｙｕｓｈｕ　Ｉｓｌａｎｄ　Ａｌｌｉａｎｃｅ　ｏｆ　ＩＣＴ）として新たに再出発することになりました．これまでＫＩＡＩが有してきた幅広い産学官連携ネットワークを継承・発展させながら，従来以上，九州地域の情報化促進に向けての様々な取り組みを展開していく所存であります．
　このように，本センターは，今後とも九州における地域情報化支援の中核的存在を目指して邁進する所存でございますので，ご指導，ご支援の程，よろしくお願い申し上げます．