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九州テレコム振興センター(KIAI)は内閣府認可の非営利型一般社団法人です

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会員向けWebマガジンKey-Eye

Key-Eyeとは?
 これからの九州の情報化推進に向け、ひとつの「鍵(Key)」となる、あるいは新たな「視点(Eye)」となる話題を提供していこうとする思いを込め、「Key-Eye」というネーミングにさせていただきました。

◆Key-Eyeあるメッセージ(ICT分野有識者による全4回のコラムを掲載)

【2022年度執筆者】
国立大学法人 信州大学理事(情報・DX担当)、副学長
不破 泰 氏

2022年度「Key-Eyeあるメッセージ」は不破様よりいただくこととなりました。DXを推進していくポイントに関し、信州大学情報・DX推進機構での取り組み等を通じ、全4回のコラムにて寄稿いただきます。

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◆Key-Eyeあるトピックス(全国各地の様々なICT分野のトピックスを掲載)

更別村 企画政策課 スーパービレッジ推進室
上席主査 尾花 圭市 氏

スマート農業のみならず、村が抱える様々な課題解決にデジタル技術を活用していく「更別村スーパービレッジ構想」の推進を図っておられる更別村様の取り組みについてご紹介いただきました。

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◆Key-Eyeある人(ICT分野で活躍されている産学官関係者の熱い思いを掲載)

「荒川 豊 氏」
九州大学 大学院システム情報科学研究院 教授

情報通信技術を活用した人々の行動変容支援を通じ、ウェルビーイングな社会実現に向けた研究開発を進めておられる荒川様より寄稿いただきました。

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「松川 由美 氏」
モバイル・ネットワーク研究所 代表


地域におけるインターネット利活用を推進していくため、スマートフォン等を通じた様々なICTリテラシー向上に向けた取り組みをすすめておられる松川様より寄稿いただきました。

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◆Key-Eyeあるまちづくり(九州でのICTを活用した様々な地域づくりをご紹介)

「都城市」
(都城市 総合政策部 デジタル統括課 副主幹)
佐藤 泰格 氏

普及率85%超えと全国自治体でもマイナンバーカードのトップランナーとなっている都城市における様々なデジタル関連施策の取組について寄稿いただきました。

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【主要活動報告(令和4年8月~令和4年10月)】

                   
「九州デジタル推進ワーキンググループ」


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【ICT関連データ】


 各種統計データ


【編集後記】

今年、31年ぶりに数字の単位の接頭語に追加がなされることはご存じでしょうか?現在、使われている接頭語で最も大きな部類のものが、1991年に設定されたゼタ(zeta):10の21乗、ヨタ(yota):10の24乗です。今年、追加される予定のものは、ロナ(rona):10の27乗、クエタ(quetta):10の30乗というものみたいです。このような接頭語の追加が行わるのは、昨今のデジタルデータの爆発的増加がその最大の理由になっていることは言うまでもありません。米国IDCによると、2020年の全世界のデジタルデータの総量は59ゼタバイトを超えると予想されています。また今後5年間の年平均増加率は26%とも予測しており、となると5年後には180ゼタバイトあたりまでデータ総量が増えることとなります。そうなると2030年代あたりにはヨタの領域となり、今回定められるロナの領域となるのもそう遠い先ではないのかもしれません。さて、我々はいつからこのような大きな数字と向き合うようになってきたのでしょう。古くさかのぼれば、その代表例としてまずは天体観測があげられると思われます。宇宙の星々間の長大な距離を計算していくための便利な手段として、みなさん良くご存じの「対数」が生み出され、(10の100乗という大きな数字も常用対数では100で表せるというように)大きな数を対象とした複雑な計算がより簡単に行えるようになりました。宇宙というのは、私たちにとって、まさにとてつもなく大きな世界観をもたらしてくれる存在ですが、現在、我々が観測しうる最大の距離、それを仮に宇宙の果てとするならば、それは約470億光年だそうです。1光年は約9.5兆キロメートルですので、全体をメートル換算にし、今回追加の接頭語で表現すると約0.45ロナメートル、ということになります。正直、宇宙という領域のことだけで考えると、今回のような接頭語の追加はそれほど緊急に要するものではなかったのかもしれません。そう考えると、地球という広大な宇宙の中のほんの小さな惑星に暮らしている我々人類が、宇宙というスケールを飛び越える数字を必要としているというのは、何とも不思議な気がします(笑)。
さて、このようなデジタルデータの増加はいつまで続いていくのでしょうか、シミュレーション自体は色々と可能でしょうけれど、超長期的なこととなると、中々予測は難しいでしょうね。大切なことはデータが増加していく、という側面にあるのではなく、増加していくデータに呼応し、どのように価値も増大していっているのか、という点にあることは言うまでもありません。デジタルデータの増加は、社会経済の発展に大きく関わっていくことではありますが、同時に電力需要をはじめとした社会的コストの増大にもつながっていくことも一方では考えないといけない点ではあります。しかしながら、一般的経済理論のような、できる限りムダを省いて利益(価値)を高める、つまり、ムダなデータを省いて価値を高める、という視点はそのまま当てはめられないと思います。つまり、ムダなデータというものは基本的には存在しない、と、個人的には考える次第です。直接的な価値シミュレーション対象でないとしても、検証、比較対象として活用すべき様々なデータ、あるいは連携、コンテキスト化等を行うことで意味、あるいは価値そのものを生じるデータが多数存在するよう、そもそもデータにムダという概念はなくて、データをムダなものにしている、つまりデータを価値創出に全く関与させていないという現象は、データを扱う人に起因するものではないかと思います。宇宙スケールを飛び越えた膨大な数に及ぶデータ社会を生きていく中、データから価値を見出す、という行為に対し、今一度、我々は改めてしっかりと目を向けるべきではないでしょうか。
現在、ウクライナ情勢は世界的な課題のひとつですが、今回の発端にもなっていると言われるクリミア半島で、約170年程前に大戦争(クリミア戦争)があったのをご存じでしょうか。実はこの際、はじめて統計データのグラフ化か行われた、とも言われています。それを行ったのは、みなさん良くご存じの「ナイチンゲール」です。彼女は、膨大な数の戦死者データを分析し、衛生状態の悪い病院での戦死者が戦場のそれを上回っている、という結果を導き、それをわかりやすく可視化しました。円グラフやヒストグラムといった、現代の我々が普通に使っている可視化手法が何ら確立されていない時代に独自の可視化手法を考案し、それを上層部に明確に提示したことで、傷病兵死亡率の劇的な減少をもたらした、とのことです。この話を思い浮かべると、デジタルデータ、パソコン、各種分析可視化ソフト等といったナイチンゲールの時代にはなかった様々なツールを目の前にした今の我々を当時のナイチンゲールが見たらどう思うのかな、と考えてしまいます。ナイチンゲールの残した名言「進歩し続けない限りは退歩していることになるのです。目的を高く掲げなさい。」があります。ロナ、クエタといった更なる膨大なデジタルデータが飛び交う世界が到来する将来、我々はデータからどのような価値を産み出し、そして社会をより豊かにしていくのか、まさに「目的を高く掲げなさい」、というナイチンゲールの声が聞こえてきそうです(笑)。

*これまでの編集後記(2016年度以降)


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